数学論理パズル



限られた条件を丹念に分析し、隠されたヒントを見出し、
推理力をふりしぼって答えを探り当てる論理パズルはまさに思考の格闘技。
解けば解くほど、考える楽しさとひらめきの快感が得られます。
さらに、ものごとを論理的に判断する能力を見るために
アメリカでは大学法学部や大学院の入学試験で出題されるほどですから、
知力増進の効果も間違いなしです。


また、論理力とは、理詰めに厳密に考える能力のことで、日本人にはその能力が不足しています。
その能力獲得のためには、厳密に考えることを習慣付けるための基礎トレーニングが幼いころから必要です。
この授業では子どもたちに、高い論理性、強靭な論理力を獲得する機会を与えます。
論理パズルを解くために必要なのは、考えることです。
感覚的に答えを得ようとせず、常に考えることです。
(算数とは違います。 数学に近い。)


例えば次のような問題を解きます。

 
論理問題1

高校生の女の子3人(A,B,C)がそれぞれボールを1個以上持っていて、3人合計で7個です。2個以上持っている子の発言は真実ですが、1個だけ持っている者がいるなら、その子の発言は偽です。

A「BはCよりボールを多く持っています」

B「CはAよりボールを多く持っています」

C「私は新体操が大好きです」

はたして、1個だけの子がいるのでしょうか?いるならそれは誰?



答えはこの下にあります。
     
 
答 いる

解き方

AとBの発言がともに真実(ボール2個以上)なら、A<C<Bとなり、Aは2個以上なので合計が7になりえない。ゆえに、AとBの少なくともどちらかは偽。
Bが偽ならAの発言は偽となり、Aが1個でCが5個で、Bの発言が偽でなくなってしまう。ゆえにBの発言は真実で、Aは偽(1個)。
  Aの発言(偽)もBの発言(真実)も、Cが1個でないことを示す。
     




他にも以上のような問題をたくさん用意しており
その子の力にあった問題を頭を存分に使いながら、
パズル遊びをやる感覚で、楽しんで解いています。


論理力が身に付けば、どんなに抽象化された問題でも
恐れず挑んでいくことができるようになります。